【30歳を超えたヒロとモー君】
ヒロは転職を繰り返した後、資格取得の為に仕事を退職する。
資格取得の為に勉強をしなければならないが、金銭面においてだらしがない一面があり、貯蓄が少ないヒロは生活費の為に近所のコンビニでアルバイトを始める。
モー君はBeeとの結婚後、転職。
某商社もどきのルートセールスマンとなる。
今まで転職した中で1番ホワイト企業であるものの、給料が安い。
モー君は毎日ベンツを乗り回す夢を見ながら、会社で支給された軽自動車で営業先を回る日々を過ごす。
【牛丼格差社会】
お互い30歳を超え、今後の人生において不安が残る日々。
ある平日。
営業回り中にお腹が空いたモー君は、愛用しているベンツ(軽自動車)でイタ飯屋(牛丼屋)に入る。
12時を回った頃だろうか、店内は混雑していた。
お店に入ったモー君は学生時代から代わり映えのしない「牛丼大盛と卵」を注文。
ちなみにモー君の昼食は週に3回は牛丼である。
注文後、携帯を弄びながら牛丼が届くのを待つモー君。
そんなモー君がふと辺りを見渡すとあることに気付く。
自分と同じような30歳前後の年齢のサラリーマン達は、牛丼単品を頼んでいる人は数少なく、ほとんどがお盆に乗った定食やセットメニューを頼み、食している。
牛丼単品を食しているのはモー君と友達で来ているのであろう大学生二人、それと窓際がとてもお似合いな40代後半のサラリーマンのみ。
今まで営業先や接待の席で、自分と同世代の年齢の人達と格差を感じる瞬間はあったが、その感覚をモー君は牛丼屋で味わうこととなった。
そんな時に牛丼と卵がモー君の目の前に到着する。
牛丼を目の前にしたモー君は、今現在の自分の現状に無性にむなしさを覚えてしまったのである。
【低所得者同士決意】
失意のどん底に落ちていたモー君はヒロを誘い、安さ(だけ)がウリの行きつけの某298円均一の焼き鳥居酒屋へ飲みに行く。
とそんな漫才をしつつ、現状の悩みをお互い語り合った。
モー君は現在正社員で勤務しているものの、養育費等々日々支払う物が多く、何かと懐事情が厳しい状況。
ヒロは独身実家暮らしだが、現状フリーターで貯蓄もなく、贅沢は出来ない日々が続いている。
ユニクロで服を買い、1000円カットで髪を切り、週末に安い居酒屋で酒を飲む。
そんな現状に満足できていなかった二人は何とか本業以外でお金を稼ぐ方法がないかと思い、ネットで「副業 稼げる」を検索。
すると出てきたのは
「せどり」
「ブログ」
だった。
全く知識がない分野だったが、酒の勢いもあり、二人は意気投合し副業を始めることを決意したのであった。
【今後の二人の方向性】
酒の席でのことだったが、もともと真面目気質な二人はせどり、ブログについて勉強、研究を始めた。
Googleで「せどり」を検索すると出てくるのはHow to系のブログが大量に検索に引っかかる。
それを見た二人は
これは儲かるんじゃないか⁈
と思い、浅はかながらもHow to系ブログの作成を目指そうと決める。
沢山のブログやYouTubeを観閲、Twitterでアカウントを作成し情報を集め、勉強した。
そして彼等は四苦八苦しながらもブログを設立。
やっとのことでブログを設立し、念願のHow to系記事を書こうと着手したのだが、書けども書けども思ったようなブログが書けない。
そこで彼らは気付く。
何故How to系記事や動画を見ただけで成功者と同じ立場に立てると思ったのかということに。
彼等はまだ何も成し遂げていないのに。
そう、彼等はバカなのである。
「振り出しに戻る」とは正に彼等のことである
しかし彼等は閃いたっ・・・!!
How to系記事は多いがHow to系記事を読んだ人達のその後のブログは少ないんじゃないかということにっ・・・!!
「・・・僥倖っ!!?」
「漕ぎ出せっ・・・!勝負の大海へっ・・・・!」
~~~ 第一部 完 ~~~
ということで
知識ゼロからの彼等がネットで集めた情報のみで果たして成功するのかどうか??
それを検証・記録するするのがこのブログの趣旨となりました(笑)
「脱ユニクロするために!」
「こじゃれた美容室でカットしてもらうために!」
「たまには均一居酒屋以外でおいしいお酒を飲むために!」
そして
「牛丼屋でカルビ焼肉定食を食べるために!」
小さな贅沢を手にする為に奮闘する幼馴染達の軌跡のブログ!
それが・・・
「ミルクティーンは贅沢をする夢をみる」
注:多少のフィクションはありますが、ほぼ実話です(笑)